日立電気大工(DL-304)

日立電気大工DL-304銘板 日立電気大工

1970年代に販売された家庭工作用工具セットの「日立電気大工」シリーズ。このページでは私が所有している「日立電気大工」の概要などを紹介します。

「日立電気大工」について

「日立電気大工」は日立工機株式會社から発売された家庭工作用の工具です。主に木工などの「日曜大工」に最適なDIY工具のセットです。

日曜大工やDIYをはじめると作業内容に応じて様々な工具が必要になってきます。

「日立電気大工」は動力源となるモートル(motor)に各種アタッチメントを用途に応じて接続して様々な工具に変化させることができます。

専用の工具を個別に揃えるより導入費用がかからず、一通りの作業が可能になるので大変便利です。

日立電気大工DL-304メインイメージ

セット内容

「電気ドリル」「電気丸のこ」「電気かんな」は「DL-3R型」を含む各セット共通です。

基本三機能に加えその他の豊富なアタッチメントを加えた7点セットの「DL-7R型」、10点セットの「DL-10R型」があります。

DL-10RとDL-7Rにはアクセサリーが入る収納箱が付属。本体を重ねてコンパクトに保管できます。

日立電気大工_DL-304本体
日立電気大工 DL-304 本体
日立電気大工_DL304本体+収納箱
日立電気大工 DL-304 本体+収納箱

(7点セット)DL-7R

  1. 電気ドリル
  2. 電気丸のこ
  3. 携帯用電気サンダ
  4. 卓上用電気サンダ
  5. 電気かんな
  6. 携帯用電気ジグソー
  7. 卓上用電気ジグソー

(3点セット)DL-3R

  1. 電気ドリル
  2. 電気丸のこ
  3. 電気かんな
  • 各リンク先ページで10ある機能について紹介しています。

※上記は1973年モデルの型番。1978年モデルの型番はそれぞれ「DL-10RA型・DL-7RA型・DL-3RA型」です。

モートルについて

モートル(motor)とはその名の通りの「原動機」で「日立電気大工」セットの要となる動力源です。

スピンドルに(用途に合わせて)「先端取付部品」を取り付けることで各アタッチメントと接続し様々な電動工具へと変化させることができます。

モートルの仕様

DL-118

モートルDL-118
日立電気大工モートルDL-118銘板
電源100ボルト(V) 50/60ヘルツ(Hz)
消費電力約340ワット(W)
全負荷電流3.5アンペア(A)
無負荷回転数毎分 2,800回
DL-118(1973年モデル)

DL-118A

モートルDL-118A
日立電気大工モートルDL-118A銘板
使用電源単相交流50/60ヘルツ(Hz)電圧100ボルト(V)
無負荷回転数毎分 2600回転
全負荷電流3.5アンペア(A)
消費電力約340ワット(W)
電動機保護型単相直巻整流子電動機
重量1.5kg(コードを除く)
コード2心キャブタイヤコード
その他雑音防止器付
DL-118A(1978年モデル)

組み合わせ

用途先端取付部品
電気ドリルドリルチャック
電気丸のこカップリング
電気溝切カップリング
電気サンダ(卓上用)カップリング
電気グラインダカップリング
電気かんなカップリング
電気ジグソースピンドル直結
電気サンダ(携帯用)ホルダナット
電気ポリッシャホルダナット
1973年モデル
用途先端取付部品
電気ドリルドリルチャック
電気丸のこカップリング
電気溝切カップリング
電気サンダ(卓上用)カップリング
電気グラインダカップリング
電気かんなカップリング
電気ジグソースピンドル直結
電気サンダ(携帯用)アーバーセット
電気ポリッシャアーバーセット
1978年モデル
ドリルチャック(日立電気大工)
ドリルチャック
カップリング
カップリング
スピンドル
スピンドル
アーバセット(日立電気大工)
アーバセット

延長コード

延長コードを使用する場合コードの太さと最大の長さに注意が必要です。あまり長くしたり細い線を使うと電圧降下が大きくなりモートルの力が弱くなります。

延長コードはできるだけ短いものを使用するのが良いでしょう。

導体公称断面積最大長さ
0.75㎟20m
1.25㎟30m
2㎟50m

「日立電気大工」の入手方法

数十年前に発売されたものなので2024年現在新品は手に入りません。ネットオークションやリサイクルショップ等で中古品を購入することとなります。

ネットオークションに出品されているものは送料を入れても概ね一万円以内で入手できるようです。状態や内容物で値段の差があるようですが、事前にセット内容を把握していないと入札の判断が難しいでしょう。

運良く入手できてもモートルが不動だったり各アタッチメントと接続するための部品が不足していると工具としての本来の目的を果たすことができません。
特にモートルのスピンドルに取り付ける「カップリング」が不足していると大半の機能が使用できず工具としては致命的なので注意が必要です。

日立電気大工DL-304銘板

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