電気丸のこ(日立電気大工)

電気丸のこメインイメージ 日立電気大工

電気丸のこ(日立電気大工)の仕様、組み立て方や使い方などをまとめてみました。

電気丸のこについて

木材の縦、横、斜めの切断ができます。

注意点

  • 「丸のこ」使用時は危険防止のため割刃とソーカバーを必ず使用する。
  • のこ刃と割刃が離れるとキックバックが起こって危険なので隙間は12mm以内にする。
  • 切り込み深さが最大の状態で使用すること。
  • 溝切り作業はカッターが材料に隠れて見えなくなるので切り込み深さを十分に確認する。
  • 回転中ののこ刃、カッターには絶対に手を触れない。スイッチを切ってもすぐには止まらないので注意する。
  • 切りくずや切粉などは回転が止まってから取り除く。
  • 作業中、テーブル上で材料がバタつかないようしっかり押し付けること。
  • 材料の切断部に異物があるとのこ刃が破損して危険なのでよく確認すること。
  • 使用中にのこ刃が止まったり異常音を発したときは直ちにスイッチを切ること。
  • 指定外のサイズののこ刃を取り付けると偏心したりソーカバーと接触して危険です。
  • 幅の広い溝切り用カッターはモートルに負荷がかかるため指定外のものは使用しない。

電気丸のこの仕様

切断能力板厚45mm
のこ刃外径160mm
のこ刃厚さ1.05mm
のこ刃穴径19mm
デーブル寸法360 x 440mm

電気丸のこの組み立て方

電気丸のこで使用する部品

以下の手順で組み立てます。

カップリングの取付け

  • カップリングをモートルのスピンドルにネジ込む。
  • 12mmのスパナ(A)と15mmのスパナ(B)でしっかり締め付ける。
モートルのスピンドルにカップリングをねじ込む
カップリングの付け外しスパナ(A)スパナ(B)

モートルの取り付け

  • テーブルを開けモートルの電源を本体のプラグ受けに差しこむ。
  • トリガースイッチを引いてストッパーでロックする。
  • モートルをモートルホルダに固定する
  • カップリングのピン3本をモートルホルダーのスピンドルと合わせて結合する。
  • ハンドル部がケース底面に接触する位置でロックカバーを蝶ナットを締める。
モートルをモートルホルダに固定
電気丸のこモートルを取り付けた状態

ところでカップリングなんですが、3本のピンの直径とスピンドルの受け穴の径を比べてみるとサイズ差があることがわかります。

カップリングとスピンドルの穴のサイズ差

ピンの直径は約6mmで受け穴の内径は約9mmでした。そのまま取り付けると隙間のせいで騒音が発生したり回転開始や停止時に衝撃が加わって危険な感じがしますね。

カップリングのピンにゴムホースを付ける

そのまま使用するのは危険な気がするので、サイズ差を埋めるためにホームセンターで外径9mm内径6mmの燃料用ゴムホースを購入してきました。

カップリングにゴムホースを付けて穴とのサイズ差を緩和

ピンの高さに合わせてカットし、カップリングのピンに装着したらいい具合になりました。ダンパーの役割が効いて回転中の衝撃を程よく吸収していると思います。
消耗品なので定期的な交換が必要ですが安価なので10cmくらい購入しておけばしばらく困らないでしょう。

ガイドの取り付け

  • テーブルを閉じたたらのこ刃をいっぱいまで出してノブを締める。
  • ガイドをテーブルの前面に向かって左側から入れる(後方の蝶ネジをゆるめておく)
  • ガイドの前方を指で押さえ前側ノブを締めて中央部を押さえ後方の蝶ネジを締める。

並行調整

  • ガイドをのこ刃近くに固定して段のある側がのこ刃と平行かどうか確認する。
  • 平行でない場合はガイド上の小ネジを緩めて調整する。

0点調整(1978年モデル)

  • ガイドをのこ刃に密着させて固定する。
  • ガイド前方の指示板をベンチスタンドの「0」目盛りに合わせてネジを締付ける。

ソーカバーの取り付け

※溝切り作業以外はソーカバーを必ず取り付ける

  • テーブル後方の取付部にソーカバー一式を差し込みネジを締めて固定する。
  • ソーカバーの保持板がのこ刃と一直線上になるよう調整してネジを締めて固定する。
割刃とソーカバーを取り付けた状態
電気丸のこメインイメージ

電気丸のこの使い方

準備が終わったら電源コードをケース側面のプラグに差し込む。

材料をまっすぐに切断したいときは

  • ケースのスイッチをONにして刃が勢い良く回転してから材料を前方にまっすぐ押す。
  • ガイドを使う場合は材料をガイドに当てて前へ押す。
電気丸のこソーカバーと平行定規を取り付けた状態

材料を斜めに切断したいときは

  • マイターゲージを使用しテーブルの溝に沿って滑らせていくと斜めに切断できる。
電気丸のこソーカバーとマイターゲージを取り付けた状態

薄いものを切る場合は

  • 適当な捨て板と一緒に切断することできれいな仕上がりになる。

小さなものを切る場合は

  • 安全のため左手で材料を保持し、右手には押し棒を使って作業する。

のこ刃の取りはずし

※刃を外すときは必ず電源プラグを外すこと。

  • ノブを緩めてのこ刃を下げテーブルを開いて刃の右側にあるカバー(B)を外す。
  • モートルホルダ上部の穴にドライバーなどを差しスピンドルが回らないように固定する。
  • 付属のボックススパナでボルトを手前方向(反時計回り)へ回して緩める。
電気丸のこのこ刃の外し方

のこ刃の取り付け

  • 裏表に注意して取り外しと逆の手順で取り付ける。(向きが逆だと切断できない)
  • のこ刃の穴がスピンドルにあるワッシャ(A)組立の段と確実にはまるようにする。

「電気丸のこ」交換用の刃について

電気丸のこの交換用の刃は現在の主流である外径165mmのチップソーを使用する事になりますが、穴径が20mmなのでそのまま取り付けると回転が偏心して危険だと思います。
穴径変換アダプター(20mm→19mm)があるのでこれを併用しましょう。

穴径調整リング無しだとスピンドルに隙間ができる
穴径20mmのチップソーをそのまま取り付けると芯から外れて隙間ができ回転時に偏心する。
交換用のチップソーと穴径調整リング

実際に外径165mm穴径20mmのチップソーと穴径サイズ調整リングを購入し、自己責任で使用してみましたが問題なく木材の切断ができました。

165mmチップソーと穴径調整リングの取付かた

穴径サイズ調整リングは刃の位置が変わらないようチップソーの右側に付けたほうが良さそうです。


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