マキタのインパクトドライバー6903VDのジャンク品をレストアしてみました。
ジャンクの6903VDを手に入れた
ハードオフのジャンクコーナーでマキタのインパクトドライバー6903VDを発見。見ての通り外観は汚いですが分解清掃でなんとかなりそうだったので買ってみました。
値段はバッテリー無しの本体のみで330円。動作確認には以前レストアした「6095D」のバッテリーが使えそうです。
銘板に書いてあった仕様は以下の通り
- 電源はDC9.6Vのニッカドバッテリーを使用
- 回転数は0〜2200回転/分
- 打撃数は0〜2800回/分
- 回転は正逆切替可能
まずは6095D用の充電済みバッテリー9002を差し込んで動作確認です。
本体のバッテリー端子は多少緑青が発生していたものの導通しているようであっけなく動きました。
ただスイッチの動きが渋いのと、ギヤの音がちょっと大きい感じがしますね。
とりあえず動作確認はできましたが外観の汚れがひどいので、気持ちよく使えるよう分解清掃をしてみます。
分解して状態を確認
マキタ6903VDの分解は簡単で、ネジ11本を外すだけでボディを二分割にできます。
ギヤやハンマー部分のグリースが少ないような気もしますが、あまり使用されていなかったのか?何十年も前のモデルにしてはきれいなほうですね。
一通り確認したところギヤやハンマー部分の破損はなく状態は概ね良好なようでした。
使われているモーターは「RS-750SF」でした。
単体での軸の回転に少し抵抗を感じるので油をさしてみましょうか。
清掃して組み立て
概ね状態はわかったので清掃しつつ組み立てていきます。
まずは緑青の発生していたバッテリー接点をミニリューターで磨きます。
スイッチ部分に溜まった埃や汚れを歯ブラシでかき出しトリガーの汚れを落としたら動きがスムーズになりました。
ギヤ部分は古いグリースを取り除きアンビルやスリーブも可能な範囲で分解して清掃。
ここの部分は勢いに任せて分解すると組み立てる順番がわからなくなるので慎重に。
ベアリングはガタもなく回転もスムーズだったので交換しなくて済みそうです。
中身の掃除をしている間、洗剤を溶かした水が入ったバケツにボディを浸け置きして汚れを浮かせておきます。
汚れを落としたら、モーターの軸に少量の油を差し、ギヤとハンマーにはグリースを塗布し、ボディ組み立てたら作業は終了。グリスを入れ替えたギヤの作動音も静かになりました。
ということで簡単な分解清掃だけで実用可能なインパクトドライバーを入手できました。
古い物ですが構造がシンプルで作りもしっかりしてるし、部品の破損等がなければ長く使用できそうです。
6095Dと比べるとコンパクトで取り回しがよく使いやすいし、ソケットビットを使うとボルトの脱着にも便利なことがわかりました。
今後は6903VD用の実用的なバッテリーの入手が課題となりそうですね。
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