マキタ6095Dのレストア

マキタ6095Dの分解した中身 修理・改造・メンテナンス

マキタ電池ドライバードリル6095Dのジャンク品を手に入れたのでレストアしてみました。

ジャンクの6095Dを手に入れた

中古工具店の「10円ジャンクコーナー」でマキタのドリルドライバーを発見。
見た目からしてかなり古い感じで動くかどうかわかりませんが10円なので買ってみました。

マキタ電池ドライバードリル6095D

もちろん本体のみでバッテリー・充電器はありません。
マキタということで作りはいいので簡単な分解清掃だけで動きそうですね。

仕様は以下の通り。

  • 電源はDC9.6Vのニッカドバッテリーを使用
  • 回転数は0〜1100と0〜400回転/分の二段切替
  • 回転方向は正逆切替可能
  • クラッチは5段切替+ドリルモード

分解して状態を確認

何はともあれまずは分解ですが、手順としては、

  1. ドリルチャックのツメを開いて固定ネジを外す
  2. ドリルチャックを本体から外す
  3. クラッチハンドルのネジ2本を外す
  4. クラッチハンドルを外す
  5. 本体のネジ8本を外す
  6. 本体ケースを二つに分割して中身を取り出す

という流れ。

マキタ6095Dドリルチャックの取り外し-1

最初に外すドリルチャックは逆ネジのマイナスネジで固定されています。
リングを保持してスリーブを回しツメを完全に開いた状態にすると奥にマイナスネジが見えます。

マキタ6095Dのドリルチャックを外す

チャックの固定ネジを外したら8〜10mmくらいの六角棒レンチをしっかり固定し、ハンマーなどで叩くと軸から外すことができます。
(組み立てるときは逆の手順で)

マキタ6095Dの分解した中身

本体のネジ8本を外すとボディが二分割されて中の部品が見えるようになります。

幸いなことに部品の破損や欠品は無く、掃除とグリスアップでどうにかなりそうですね。
分解時に細かな部品を無くさないよう注意が必要です。

使われているモーター「RS-750SH」

使われているモーターは「RS-750SH」というものでした。
酷使されたものではないようで状態は良好です。

接触不良になっているバッテリー接点の緑青

電池を入れても動作しない古いドリルドライバーの多くはここが問題となる場所。
バッテリーの接点ですが、見ての通り緑青が出ていて接触不良になっています。
ちなみにこの時点で電源を接続してもモーターは回転しませんでした。

清掃して組み立て

分解して問題点はわかったので掃除をしつつ組み立てていきます。

バッテリー端子の緑青をミニリューターで除去する

緑青が発生していたバッテリー接点をワイヤーブラシを付けたミニリューターで磨きます。
紙やすりなどで削っても良いでしょうが、ミニリューターを使うと早く綺麗に汚れを落とせて便利ですね。

この時点でいったん電源を接続し、モーターが回転するか確認をしておきます。

マキタ6095Dと充電器DC1439とニッカドバッテリー9000

ボディ本体は歯ブラシを使い中性洗剤でざっと汚れを落としました。
ギヤ等の部品は古いグリースを取り除き破損や欠けがないか確認。新しいグリースを適当に塗布しつつ組み立てます。

ちなみにバッテリーと充電器は各110円でしたが、本体より高かったですね(笑)
最後にバッテリーを装着、動作確認をして作業は終了です。

修理後はドリルでの穴あけや木ねじの締め付け作業によく使用しています。
トルクは十分でキーレスチャックやコードレスの手軽さが便利で手放せなくなりました。

ということで10円の「マキタ6095D」は簡単な分解清掃だけで復活できました。
ジャンクとはいえ今回は状態が良好だったので単に運が良かったということでしょう。
今後の課題としては古いニッカドバッテリーをどうするか?という部分ですね。

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