改造バッテリーの充電

リチウムイオン用充電台で充電する 修理・改造・メンテナンス

前回、充電できないマキタのジャンクバッテリーパックの中身をNi-CdからLi-ionに置き換えて改造した記事を書きました。改造前のバッテリーはマキタ純正の充電器で充電していましたがこのままでは使用できません。

今回はリチウムイオン電池用の充電アダプターを別途用意し、純正充電器を充電台として流用する形で改造してみました。

改造バッテリーの充電機器の材料

改造バッテリーの充電用機器として使用する材料は以下の通り。

Li-ion化した改造バッテリーの充電台に流用するマキタDC9700急速充電器とリチウムイオン電池用充電アダプター

改造前に使用していたマキタ急速充電器「DC9700」のケースと基板、その他大手通販サイトで購入したリチウムイオン電池用充電器です。

要するに「DC9700」は充電台としてケースと内部基板と接点のみを使用し、充電回路はアダプタータイプの充電器を接続する形にした訳です。

各リチウムイオンチャージャーのラベル

充電用アダプターは「8.4V」と「12.6V」を購入。
これなら18650を使用した組電池の2Sと3Sに対応できるので、複数の異なる電圧のバッテリーで使い回しができる訳ですね。

前回は9.6Vニッカドバッテリーを12.6Vリチウムイオンバッテリーに改造しましたが、その後7.2Vニッカドバッテリーの「バッテリー7000」を8.4Vリチウムイオンバッテリーに改造したので、そちらも充電可能になります。

改造した部分

改造といっても内容はいたって簡単。もともとの基板に実装されている接点以外の部品を全て取り外し、プラスとマイナスの接点から伸ばしたコードの先にDCジャックを半田付けするだけ。

充電台に流用したマキタDC9700充電器の基板(表)

基板表側はこんな感じ。
プラスの線は基板上の「+」からプラス接点まで直結で繋がっているのでこの位置に。

充電台に流用したマキタDC9700充電器の基板(裏)

基板裏側、マイナス線はバッテリー接点の部分にダイレクトに半田付けしました。
プラス側も同様にしても良いですね。

Li-ion化バッテリーの充電台DCジャックの接続部

DCジャックは一般的な5.5mmx2.1mmのもの。
充電アダプターのプラグを挿すとこんな感じでうまい具合に保護されている状態になります。

完成した充電台で改造バッテリーを充電してみる

Li-ion化バッテリーの充電台で充電する

さっそく完成した改造充電台と充電アダプターを使って、前回リチウムイオン化改造した「バッテリ9100」を充電してみました。

充電アダプターにはLEDランプが付いていて、充電中は赤く点灯しやがて緑色に変わって充電完了となります。
充電完了後の改造バッテリーパックの電圧は12.6Vでしっかり充電制御が働いていました。

ということで、ジャンクな電動ドリルドライバーのレストアから始まった一連の記事ですが、バッテリーのリチウムイオン化改造と充電環境の完成で一つの区切りとすることができました。
中古の生セルを使用しているということで改造バッテリーの耐久性は未知数ですが、スポット溶接機があるので充電不能になったら組電池を作り直すこともできますし、なんせ本職の方たちに比べたら圧倒的に使用頻度が少ないDIYですからこれでも十分役に立ってくれることでしょう。

知的好奇心を満たすだけでなく、これでようやく実用的な状態まで持ってくることができました(笑)

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