100均材料で作る扇風機スタンド

工作

扇風機スタンドを100均材料で自作して車載用の扇風機を室内でも使えるようにしてみました。

カーファンというと本来クルマなどで使用するものですから、室内で使うとなるとクリップ式という事で設置位置が限られる部分で使い勝手が悪いです。せっかくソーラー発電で充電できるポータブル式の12V電源もありますから扇風機スタンドを自作、これらを組み合わせて有効活用してみようと思います。

ジャンクな車載用扇風機を手に入れた

さて、昨年だったか?とあるリサイクルショップで写真のようなカーファン(車載用扇風機)を入手、価格は季節外れだったからか税込200円という超お買い得な価格でした。

12V車載用扇風機 首振りカーファン

夏になったら寝るときに使おうと思い物置にしまってましたが、今年の梅雨は雨が少なく連日30℃超えの暑さが続いていたこともあって予定より早めに稼働開始。

風量は二段切り替えで首振り機能もあるということで、以前レストアしたポータブル電源に接続して電気代のかからない快適な夜を過ごすことができていましたよ。


ちなみにこちらの扇風機、多分このリンク先の商品と同一のものと思いますが元々は5,000円近くするものなんですね。だいぶお得でした(笑)

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クリップ部にクラックが発生

クリップ式ということで適当な台に板を敷いてその端に設置してましたが、不安定で設置場所が限られるためクリップの代わりにスタンドを作りたいなぁと思ってたんですが・・・

車載用扇風機のクリップ部の経年によるひび割れ

ある日クリップ部にクラック(ひび割れ)が発生しているのを発見。
車載用ということでかなり強力なバネが付いてるのでいつかはこうなるだろうと思ってました。

前々から構想は練っていたんですが、こうなってしまうといずれ近いうちにクリップ部が破損するのは目に見えているのでスタンド作成を実行するしかなくなりました。

車載扇風機の本体とクリップ部を分離

どうしたものかと扇風機を眺めていたら、クリップ部と本体の支柱がネジ一本で分離できることを発見。
本体側の支柱内部は八角形の筒状になっていて内径は概ね27〜28mmくらい。ここのサイズに合った棒状の物を用意できればあとは土台となるパーツと組み合わせて扇風機のスタンドが作れそうですね。

扇風機スタンドを自作する

車載用扇風機のスタンドを作成する目処が立ったので、その材料の調達・加工・組み立てを進めます。

100均で材料を調達

扇風機スタンドの材料ですが、税込200円で購入した本体ですからあまりお金はかけたくありません。
ということでいつも通りいくつかの100円ショップを巡って使えそうな材料を集めてきました。

扇風機スタンドの支柱に使う材料の「すりこぎ」と「木製めん棒」

まずは扇風機本体の筒状の支柱と接続する棒状のものを見つけました。

どちらも100円ショップキャンドゥで購入した物で大まかなサイズは以下の通り。

  • 木製めん棒(税込110円):長さ32cm 直径約28mm
  • すりこぎ(税込110円):長さ24cm 直径(上)27mm(下)32mm

扇風機の筒状支柱の内径とのサイズ差が少ないので小加工で済みそうです。

扇風機スタンドの土台に使う「桐すのこ」

続いて台座部分に使う板状のものということで、同じキャンドゥにあった「美作桐すのこ 超特大」(税込110円)を買ってみました。
サイズは240mm x 170mmで高さは約40mmという感じ。

扇風機スタンドの土台と支柱をつなぐ部品の「杉立方体」

もう一つ、100円ショップセリアでは台座の「桐すのこ」と支柱の「すりこぎorめん棒」との接続部に良さそうだと思い「DIY WOOD 杉立方体」(税込110円)を買ってみました。

6cm四方のキューブ状の木材ですが、ここに支柱の直径サイズの穴を開け「桐すのこ」にネジで固定して接続してみようと思います。

フィッティングの確認

材料が揃ったのでまずは各部のフィッティング等を確認してみます。

「すりこぎ」「木製めん棒」と車載扇風機支柱のフィッティング

扇風機本体の支柱と「木製めん棒」「すりこぎ」のフィッティングを確認。
「すりこぎ」は無加工ですっぽりはまりますが少々緩めなのでテープなどで隙間を埋める必要がありそう。「木製めん棒」はヤスリで1mm程度外径を小さくすれば入りそうですね。

30mmと33mmのホールソーで支柱直径の穴あけテスト

続いて「杉立方体」に手持ちのホールソー(木工用)30mmと用途不明の33mmで端材に穴あけしてそれぞれのフィッティングを確認。

30mmなら直径28mmの「木製めん棒」、33mmなら直径32mmの「すりこぎ」がマッチします。
しかし33mmのホールソーは木工用ではないため立方体への穴あけは難しそうですね。

ということで「杉立方体」には一旦30mmのホールソーで穴あけし、位置をずらしながら33mmまで穴を拡大、支柱は「すりこぎ」を使ってみようと思います。

扇風機スタンド 材料の加工と組み立て

まずはドリルスタンドを使って30mmのホールソーで「杉立方体」へ穴あけします。

30mmのホールソーで杉立方体に穴あけ

一旦30mmで貫通させてから外周方向へ1mmずつくらいずらしながら33mmくらいまで穴を拡大、直径33mmの「すりこぎ」がぴったりハマるサイズにできました。

土台の裏から杉立方体をねじ止め

「桐すのこ」の裏側から位置を決めてドリルで下穴を開けてからコーススレッドで四箇所をねじ止め固定。

支柱と土台に固定した杉立方体をネジで固定

拡大した穴が若干ゆるかったので養生テープをふた巻きして後ろ側からコーススレッドで支柱を固定。

扇風機スタンドの足にクッションスポンジを貼り付け

「桐すのこ」の足部分には100均で買ったクッションスポンジを貼り付け。
扇風機を動かした時の振動軽減の効果を期待します。

100均材料で作った扇風機スタンド

ということで100均材料だけで組み立てた扇風機スタンドが完成!
支柱の位置が後ろすぎる気がしますが、ここのところの理由は後ほど。

扇風機スタンドと車載扇風機の支柱をねじ止め

最後にクリップ部を外した扇風機本体を扇風機スタンドの「すりこぎ」支柱に合体してねじ止め。
これで車載扇風機が室内用の小型卓上扇風機へと生まれ変わりました。

扇風機スタンドの完成

自作の扇風機スタンドとカーファンを合体した全体像はこんな感じ。

クリップの代わりに扇風機スタンドを取り付けた車載用扇風機

だいぶチープな感じだし塗装とかした方がいいのかもしれませんが、実用重視で安価に仕上げるのが目的なのでこれくらいでいいでしょう。

扇風機スタンドにバッテリーケースを乗せて使用する状態

この扇風機は車載用ということで電源が12Vですから実際に使用する際はこんな感じで12Vバッテリーを使用します。

ちょっと前のほうで扇風機スタンドの台座に対して支柱の位置が後ろすぎると書きましたがその理由がこれ、バッテリースペース確保とその重さによる後ろ側への転倒防止の効果を期待してのものでした。


ということでとりあえず車載用扇風機の卓上扇風機化改造は一旦おしまい。
今回の扇風機スタンドの材料費は「すりこぎ」「桐すのこ」「杉立方体」「クッションスタンド」に加えダイソーで購入したバッテリーケースの「ウッドボックス」を合わせて総額550円となりました。
早速この扇風機の風を浴びながらこの記事を書いていますが、総額1,000円以下の費用とちょっとした手間で涼しく快適な環境を手に入れることができましたよ。

今は有り合わせでの部品で構成してますが、ワニ口クリップのシガーソケットアダプターでの電源接続はちょっと不安なので今後はこの辺りをなんとかしたいですね。

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