雑然としたオーディオ環境を整理するため100均材料で「ミニオーディオラック」を作ってみました。
「オーディオ」と言ってもその筋の方々からしたら鼻で笑われるような安価で簡素なものです。
昔はそれなりの単体オーディオの組み合わせで楽しんでいた時期もありましたが、場所を取ることもあって今はだいぶダウンサイジングした感じですね。
いろいろ組み合わせて好みの音が出せるようになってきましたが、考えなしにやってきたため置き場も配線もごちゃごちゃになってしまいました。
オーディオ環境の現状と課題
ということでまずは現状を確認。
再生装置はアナログレコードプレーヤーaudio-technica AT-PL300USBとデジタルはiPodとPCから、それらをローランドのUSBオーディオ・インターフェイスUA30に入力。
UA30からの出力をAIYIMAのパワーアンプA01に入力してAIWAの平面スピーカーSX-F8で出力しています。
ミキサーであるUA30ですが、入力がRCAアナログと光デジタル二系統+USBの入出力と豊富なためそれ自体にセレクター的な機能があることと、アナログ入力に関してはラインインのインプットレベルを調整できるためソースによって違う音量の調整も可能という部分が便利ですね。
パワーアンプのボリュームは9時の位置で固定して再生時のボリュームコントロールはミキサーのレベルメーター付アウトプットで行うので音楽再生時の操作はほぼミキサーのみで済むという感じですね。
そのほかレコードからの出力をミキサーに入力しインプットレベルを調整してUSB接続したPCでデジタル録音するというのもこの機器を導入した理由でもあります。
もっともアナログプレーヤー自体にUSB出力が付いてるのでミキサーが必須というわけでもありませんが。

この組み合わせで概ね満足のいく音楽再生環境が構築できたのですが、画像を見ての通り置き場も配線もごちゃごちゃです。
以前作成したレコードラックを収納しているメタルラックの最上段がこの場所なんですが、設置面積がギリギリで全ての装置を置く事ができません。
ちなみに右奥の方にあるミニアンプはAV用の2.1chアンプで、これはテレビからの出力をサブウーファーと壁掛けした10cmの小型スピーカーの組み合わせで使っているものです。
ということで、レコード再生する際に都度ミキサーを移動させなければならない現状をなんとかしなければならないと考えはや数ヶ月。
ある日100円ショップで見つけた商品がこれらの課題解決に使えそうだ閃き、ついにそれを実行する時が来たというわけです。
ミニオーディオラックの作成
長い前置きを経てようやくミニオーディオラックの作成に入ります。
で、前段で書いた100均で見つけた材料というのがこちら。

どちらもセリアで購入した商品で、
- Iron Leg(アイアンレッグ) For staircase shelf 固定用ネジ(4本入り)x二個
- 木板 焼き目付 45x15cm(材質:桐)x1枚
合計330円(税込)です。
勘の良い人ならもうお分かりでしょう。
設置する面積に限りがあるので上下方向に分散させてしまおうという事です。
材料の加工
材料が揃ったので早速加工して行きます。
レコードプレーヤー右側の設置スペースが幅19cmx奥行き35cmということで、機器を載せる天板となる木板の幅はそれに合わせて切断します。
設置する機器のサイズは概ね以下の通りだったので、2枚ある天板の上段は奥行き10cm、下段は15cmとします。
- ミキサー UA-30:横幅173mm 奥行き95mm 高さ33mm
- パワーアンプ A01:横幅132mm 奥行き105mm 高さ40mm
- 2.1chAV用アンプ ZX-MT21:横幅90mm 奥行き95mm 高さ26mm

木板の材質が柔らかい桐という事で、木口をきれいに切りたかったのでゼットソーの8寸目で切断。
ソーガイドを使ってまっすぐ直角に切る事ができました。

という事で組み立てられる状態の材料が揃いました。
加工といっても木板を3回切断しただけです。
簡単でいいですね。

で、早速組み立てへと行きたいところですが一工夫。
奥行き15cmの下段天板の、奥から3cm手前の左右に約1mm幅の切れ込みを1cmほど入れておきます。
これ、アイアンレッグの下段部分の板が乗る部分のサイズが約90mmという事で、はみ出る部分を後ろ側に伸ばすための工夫という訳です。

仮組してみると完成イメージはこんな感じになります。
下段天板の切れ込みにアイアンレッグ中央の足部分を差し込み、奥側に3cm潜り込ませるという形なりました。

仮組で完成のイメージが確認できたので、続いては付属のネジで板を固定するため位置を合わせとて下穴を開けていきます。
下穴なしで直接ねじ込んでいくと板が割れちゃいますからね。

ちなみに、焼き目付の木板を切断してしまったので、切断面の木口に焼き目がない状態となってしまいました。
しかしバーナーで焼き目をつければ解決!「木」なので焼きすぎると燃えてしまいますからほどほどに。
煤がつくのでタワシで水洗いして乾かすのが理想的ですが、面倒だったので今回はタワシで煤を落とすだけにしておきました。
組み立て
加工後の準備も整ったので組み立てていきます。

アイアンレッグの天板が乗る部分それぞれ両面テープ併用で固定します。
最初は上段の天板を軽く固定。

続いて全体的な位置調整をしつつ下段の天板のネジの下穴位置をマーキング。

下段天板のネジの下穴を開けたら両面テープ併用で軽く固定。
最後にもう一度全体の位置を確認しながらネジを本締めして組み立て作業は終了。
完成したミニオーディオラック
という事で完成したミニオーディオラックがこちら。

単なる階段上の棚ですね。
最初は家にある適当な端材でこれと同様なものを作ろうと考えていたんですが、100均商品で作れば材料費はかかるものの330円と安価で加工・組み立ても簡単、何より塗装しなくていいのが楽という部分でこれを選択したのは正解でしたね。

完成したミニオーディオラックを設置してみました。
私的にはこのイメージを想定して進めてきましたが、この記事を読んでいる方々はここまできてようやく機器の設置イメージを理解できた事でしょう。
一番手前には最も機器サイズの幅が広く操作頻度の高いミキサーを設置、新しく作ったミニオーディオラック下段の上にはパワーアンプ設置、さらにその上段には最もコンパクトで操作頻度の少ないAV用2.1chアンプとApple Universal Dockに載せたiPod mini。
これまでごちゃごちゃしていた配線類はラックを設置して空いた後方のスペースを通すことでスッキリしましたね。
こんな感じで限られたスペースの上部方向を有効活用する形で全ての機器を無理なく設置することができました。
ミニオーディオラックを作って課題も解決、めでたしめでたしでしたが新たな問題も。
パワーアンプの位置が移動したことで、それまでギリギリで届いていたスピーカーケーブルが届かなくなってしまいました。
一難さってまた一難、届かなくなってしまったスピーカーケーブルをなんとかしなければなりません。
長いケーブルを買ってくれば済む話ですが、そこはDIYブログですから。
次回はその辺りの解決策を模索してみようと思います。
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