2階のエアコン室外機カバーを100均の材料で作ってみました。
梅雨入りしてから暑い日々が続きエアコンの稼働率も上がってきましたね。つい最近古くなった二階の部屋のエアコンを買い換えたので、こちらも運転効率の向上を期待して室外機カバー(日除け)を設置してみました。
設置場所の確認と材料の用意
室外機の設置場所は南向きの一階の屋根の上です。
夏の時期は15時くらいをピークに、正午から16時くらいまで長時間西日に晒されます。
そんな環境下ですから日除けによる効果は無視できないものと思われます。
設置場所が屋根の上ですから、風に煽られても落下しない構造にする必要があります。
日除けは軽くて遮光効果があって風を通す素材、設置・撤去が簡単であることも重要ですね。
ということで用意した材料はこちらです。
前回、一階のエアコン室外機で実験した100均室外機カバーのものを流用します。
前回の遮光スクリーンは88x80cmのものを使いましたが、今回は120x90cmのものを使いました。
その他の材料は
- 園芸支柱(U字型)215cm x2(ダイソー)
- 園芸支柱 x4(元々あったもの)
- 支柱自在ジョイント(セリア)
- ビニールひも(ダイソー)
- ダブルクリップ(ダイソー)
など。
詳細は以下の記事をご覧ください。
2階のエアコン室外機カバーを組み立てる
材料が揃ったので2階のエアコン室外機カバー(日除け)を組み立てていきます。
エアコン室外機は写真のようにベランダ横の屋根の上にあります。
骨組みとなる園芸支柱の一部を結束バンド等でベランダの柵に固定できる位置で、ドーム状に遮光スクリーンが張れる形で組んでいきます。
120x90cmの遮光スクリーンを横長になるようにダブルクリップで仮固定しました。
真上からの直射日光をほぼ遮ることができています。
下から見ると日除けが室外機全体を覆っている様子がわかります。
しかし遮光スクリーンの左端がたるんでバタついているのが気になります。
日除けを設置したこの日の気温は35℃を超え熱中症警戒アラートが出るほどの猛暑日でした。
日光に照らされた屋根の上もかなり高温になり足を火傷しそうな暑さでした。
そんな環境下かつ屋根からの落下に怯えつつの作業ですから、仕上がりの雑さは致し方ないところでしょう。
遮光スクリーンの弛みが気になったのでフレームの修正に合わせて縦長方向に90°向きを変えて組み立て直してみました。
室外機前面のファンの排気に影響を与えない位置で、さらに前面を覆うよう前側に移動。
時折吹く風で煽られることもなく前面は効率よく遮光できています。午後になって室外機の左サイドにあるラジエター部分に西日が当たっているのが気になるところですね。
日除けの効果は?
さて、100均材料で作ったエアコン室外機カバーの効果が気になるところですね。
冷房の効き目や省エネ効果などは継続して使用したのちでないとわかりません。
節電効果などはそもそも使用前・使用後の比較をしなければならないし、エアコン単体での比較は難しいでしょう。
日除けの有無による温度差
ということで、遮光スクリーンによる室外機周辺の温度の変化がどの程度のものなのか、スクリーンの内外で温度を測ってその差を記録してみました。
気温35℃、晴れて無風の午前11時頃です。
センサー部がコードで分かれているデジタル温度計で計測してみました。
写真上側はスクリーン上の直射日光が当たる部分、写真下側はスクリーンで遮光された室外機天面の部分で計測。
設置してから数分待って表示が落ち着いたところで撮影しました。
結果は見ての通り、直射日光下で最大55.7℃、日除けの下で最大46.6℃となりました。
直射日光が当たって無風というもっとも過酷な状況下で約9℃くらいの差が出ました。
ちなみに雲で陰ったり風が吹いた時はその影響で大きく表示が変化して温度差も縮まる傾向でした。
エアコン室外機カバーの西日対策
室外機周辺の温度が遮光スクリーンの設置で差が出ることはわかりました。
しかしやはり西日が長時間当たる左サイドのラジエター部分の遮光対策が気になります。
ということで西日対策にもう一枚、100円ショップセリアで見つけた「遮光スクリーン 88x160cm」というものを買ってきました。
けっこうペラペラで網目も荒くちょっと頼りない感じがしますが、むしろ今回はそこが決め手となりました。
遮光率80%というのもいいですね。
左サイドに遮光スクリーンを追加
既存のストライプ遮光スクリーンの下に黒いものを横長に張って、二重にして余った部分は左サイドのラジエターを覆うよう本体から10cmくらい離して取り付けました。
前面の丸いファンは熱せられた空気が排出されますが、後方の吸入口と左サイドのラジエター部分からはフレッシュエアーを吸い込むようになっているので、その周辺の空気の流れを妨げない位置に設置した方が良さそうですね。
目が荒くペラペラな追加した遮光スクリーンはラジエター部分の通風を遮ることなく、主に日差しを遮る効果が期待できます。
追加の遮光スクリーンを設置後に改めて室外機周辺の温度差を測ってみました。
今回も気温35℃、晴れ、無風、午前11時という条件です。
見ての通り日除けの外が最大52.2℃、日除けの下が最大42.7℃という結果になりました。
前回同様やはり日除けの有無で9℃くらいの差が出るようで、エアコン室外機の役割を考えたらこの温度差は運転効率を考えた時に無視できないものと言えるでしょう。
ということで日除けによる室外機周辺の温度の低下に効果があることがわかったので、次は1階のエアコン室外機カバーも作ってみようと思います。
最後にエアコンの仕組みについて、わかりやすく解説したページがあったので参考にどうぞ。
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